鍼灸師はなぜ! 痛いところ以外にハリを刺すのか? その1
鍼灸治療を受けたことがある方はわかると思いますが
鍼灸師がハリを刺すところは、必ずしも痛みの出現しているところとは限りません。
もちろん、痛みの出ているところもちゃんと施術しますが
痛いところ以外にもハリを刺します。
その理由を一言で言ってしまえば
「ツボだから」
で終わってしまいますが、今回は
もう少し詳しくお話したいと思います。
コリを辿っていく
鍼灸師はツボを選ぶときいろいろなことを考えます。
神経、血管、筋肉、関節、ツボ、経絡、症状、ストレス、年齢などなど
そして、からだに触れて確信するのです。
たとえば、ここに頭痛の出ている方がいるとします。
痛みの出ている頭の場所から、首やアゴにつながっている筋肉を指は辿っていきます。
緊張している筋肉をどんどん辿っていくと、
筋肉が他のところより一段と硬くしこっているところにたどり着きます。
そのコリをグッと圧すると、同じ感覚の頭痛を、いつもと同じところに、
感じることがあります。
そここそが探していた宝のツボです。
この部位をゆるめれば、頭痛は必ず軽くなります。
このツボこそを別名トリガーポイントといいます。
次回はさらにこのトリガーポイントを説明したいと思います。