セルフでお灸!台座灸のやり方
インスタントなお灸、「台座灸」
ここで使用するお灸は、自分で行うとき簡単で、安全にできる「台座灸」というもの使用します。
別名「インスタントきゅう」ともいわれるほど簡単にできるお灸です。
よくテレビでも CMで耳にする「せんねんきゅう」というものも、この「台座灸」です。
台座灸には「火を使うタイプ」と「火を使わないタイプ」の2種類があります。
火を使わないタイプは、使い捨てカイロとあまり変わりません。
これは、低温やけどの可能性もあり、さらに火を使うタイプと比べると効能も持経験上、少ないので、ここでは「火を使うタイプ」の説明をいたします。
台座灸のしくみ
台座灸のしくみは、台座の上にモグサが乗っかっている構造をしています。
台座は直径 1センチぐらい、厚さ2,3ミリの円形をしています。
この台座の裏には接着剤がついていて、シールになっています。
中央には直径2~3ミリほどの穴が開いていています。
この上に直径が数ミリ高さ1センチぐらいの円筒形の形をしたモグサが乗っかっています。
モグサとは乾燥させたヨモギの葉っぱの裏側の産毛を集めたものです。
このモグサの上部に火をつけます。するとモグサは上から下に徐々に燃えていき、台座までたどり着きます。
燃えている部分は皮膚に直接触れません。
台座の真ん中には先ほど説明したように小さな穴が開いているので皮膚との間に空洞ができています。モグサの燃えた熱が空洞の空気を温め皮膚に伝わるため、やけどしにくい構造になっています。
台座灸の特徴
台座灸の特徴として、挙げられるのは2つあります。
一つは「簡単にお灸ができる」こと。二つ目は「安全にお灸ができる」ことです。
特徴その1 簡単にお灸ができる
台座灸はたった3つのステップだけでお灸をすることができます。
1.台座の裏面のシールをはがす→2.モグサに火をつける→3.皮膚の上に取り付ける
この3ステップだけです。
特徴その2 安全にお灸ができる
ヤケドがおきにくい
燃えている部分は皮膚に直接触れません。
台座灸の裏には、中央に穴が開いていて皮膚との間に空洞ができています。モグサの燃えた熱が空洞の空気を温め皮膚に伝わるため、やけどしにくい構造になっています。
お灸が倒れにくい
皮膚は平らな面ばかりではありません。斜めの面や側面もあります。台座灸は台座のところにシールが付いているので、斜めの面や側面にも取り付けられて、外れにくくできています。
台座灸の仕方とやり方のコツ
① まず、お灸をすえるツボを決めます。
どこにお灸をすえるか、分からなくならないように、
ポールペンで印をつけます。
使い終わったお灸をすぐに捨てることができるよう
近くにビンを用意しましょう。
② お灸の台座の側面を手に持ちます。
そして、底のシールをはがします。
③ お灸を取り付けます。
ライターで火をつけます。
ここでライターの持ち方にコツがあります。
ライターは、手が熱くならないように、横向きに持ちます。
また、お灸に火をつけてしまってから、取りつけてもかまいません。
④ そのまましばらく、じっとしています。
なるべくリラックスして、お灸からくる温かさを感じましょう。
1分ぐらいは、あまり温かくなりません。
1分を過ぎてくるとだんだん温かくなり、すこし熱くなります。
熱くなるといっても、ちょっとつねられている感じです。
⑤ 3~6分で、熱さを感じなくなるので、お灸を取り除きます。
お灸の種類によって、熱の持続時間がちがいます。
最初、そっと台座を触りましょう。
熱ければ、もう少しそのままにしておきます。
お灸を取るときは、少し台座をねじりながら、はがします。
慌ててとると、灰がこぼれやすいの気を付けてください。
注 お灸が熱い場合は、紙テープを下にはりましょう。
少し熱さがやわらぎます。