足ツボ!やばいサイン~メンタリストDaiGoの(【激痛】足ツボ意味ない説)より
足の裏を押されて激痛が走ったことありませんか?
「そこ何のツボですか?」と聞くと
「あ、ここね、ここは胃だね。胃がだいぶん疲れてるね」
などと言われたことないでしょうか?
足の裏にある、正式なツボは一つ
実は足の裏には、正式なツボは一つしかありません。
足の少陰腎経の湧泉(ゆうせん)というツボです。
浪越徳治郎先生が「指圧のこころは母心、押せば命の泉湧く~」と言っていたツボです。
経験的にその有効性があるツボ “奇穴”(きけつ)
前回お話した食中毒のツボ、裏内庭(うらないてい)も正式なツボではありません。
その他、失眠(しつみん)という不眠症のツボがカカトの中央にあります。
このような正式ではないが先人によって経験的にその有効性があるといわれているツボのことを“奇穴”(きけつ)といいます。
ツボと混同されやすい“反射区域”
その他に足裏にはツボと混同されやすい“反射区域”と呼ばれるツボもどきがあります。
前述した「あ、ここね、ここは胃だね。胃がだいぶん疲れてるね」の場所は実は正式なツボではなく“反射区域”と呼ばれるツボもどきなのです。
リフレクソロジーは和訳すると「足底反射療法」と呼ばれています。
これはリフレクト(反射)とソロジー(足のケア)を合わせた造語です。
こういう考え方は東洋医学の天人合一という考えに基づいていると思います。
または「ホログラフィー理論」ともいうようです。
天人合一とは、人体の内部の仕組みを一つの小宇宙とみなすという考えです。
ここでいう、反射療法の反射は神経の反射ではなく、
足の裏という一部分にからだ全体が投影されているという考えです。
このような考えは、手のひら、頭部、腹部などにもあります。
足裏の反射区域と実際の内臓の疾患とは関連性は?
以前にメンタリストDaiGoさんが「【激痛】足ツボ意味ない説について解説します」というYouTube動画で科学的には足裏の反射区域と実際の内臓の疾患とは関連性がないと述べていましたが、わたくしもそうだと思います。
そして、わたくしも足ツボマッサージを施術するのですが、その時「そこ痛いんですけど、どっか内臓悪いんですかね?」と聞かれることがあります。そんなときこう答えることが多いです。
「それは内臓が悪いというより、足が疲れているんです」
こういうと、足ツボは体の悪いところを表しているわけではないと思うでしょうが、
そうでもない。足裏にはヤバいサインがいろいろあるのです。
足裏のヤバいサイン
たとえば、土踏まずの痛み、これはランナーが痛める足底筋膜炎の症状です。
また足の指の変形、外反母趾 内反小趾 オーバーラップ つち指といったものは足の痛みのみならず、全身のバランスにも影響を及ぼします。また巻き爪、陥入爪とも言いますが、これが痛むと痛みを避けるため足の外側に体重がのり、その結果、ひざ痛につながります。
その他、爪の変形は長期の足の血行不良をあらわし、血糖値が高いことを物語っています。
ウオノメ、タコは局部的に摩擦がかかっていることを表し、歩き方に問題が疑われ、冬にあかぎれが足裏にできるのは冷え性、血行不良を表しています。
心臓のヤバいサイン
そして、足底がまだらに赤い人を前に施術したことがあります。
手のひらが同じようにまだらに赤い症状を手掌紅斑(しゅしょうこうはん)と言い、これは肝硬変など肝臓の病変が隠れているサインといわれています。
わたしは足裏のまだらに赤い症状も肝臓のトラブルのサインかもしれないとその方に伝えました。その方は大の酒好きでしたが肝臓の数値がいいと自慢していたのです。
その後その方は、入院しました。しかし肝臓ではなかったのです。その方は狭心症で入院されました。その後退院し、大事が無くてよかったのですけどね。
その他にも足がまだらに赤い人がいて、その方は心房細動を起こしました。
どうやら足裏がまだらに赤い症状は、心臓のヤバいサインのようです。