花粉症~「アレジオン+ツボ」で花粉の季節を乗り越えよう!その2
自律神経を整えて、花粉の季節を乗り切る~手足のツボ
前回は自律神経を整える首のツボを紹介しました。首の前側にある星状神経節のツボ、気舎、水突、人迎というツボでした。今回ご紹介するのは、手と足のツボです。そこに共通する数字は「三」。
この手足のツボが自律神経を整えるということは、専門誌からだったと思うのですが、実際に試して手ごたえを感じたのは、小児喘息の施術の時でした。しかも自分の子供で試してみたのです。
もう十年近く前のことですが、埼玉に住んでいたときのことになります。
そこは幹線道路沿いところで、大型トラックが通ったり、朝晩のラッシュ時は渋滞ができるようなところでした。
そのせいかどうかはわかりませんが、そのころ小学校低学年だった息子が小児喘息になりました。最初に気付いたのは、サッカーをしている途中、苦しそうにうずくまったので、息子に駆け寄ると、真っ青な顔をしています。チアノーゼ(酸欠症状)を起こしているようでした。
それでクリニックに連れていくと小児喘息の診断されました。わたしも家内もアレルギーは持っていなかったのでその診断は意外でした。それからたびたび長男は激しい運動をすると喘息発作が起きるようになりました。そして夜も発作で眠れないとき起きるようになりました。
その日もわたしが仕事から帰ると、息子はまだ喘息で眠れないようでした。困ったわたしは思いつきました。
そうだ、オレは鍼灸師だった……
それは当たり前なのですが、その頃は、まだ鍼灸院に勤めていたので、仕事が終わってオフモードに切り替わっていたんですね。
そこで専門誌に書いてあった、自律神経を整える手足のツボに鍼をしてみることにしました。手足のツボに共通するのは数字の「三」。ツボの名前に「三」が付くのです。手三里、三間、足三里、三陰交の4ツボに鍼をして、電気を流します。パルス通電はり治療です。
鍼に通電するのは別に珍しいことではありません。鍼に電気というと知らない人はビビッてしまうかもしれませんが、神経による痛みや筋疲労などにもよく使うのです。電気といってもビリビリとくるわけではありません。1秒間に1~2回ピクピクと感じるだけで電気の強さも、軽く心地よく感じる程度です。
手のツボは上腕にある「手三里」、手の甲にある「三間」、足のツボは前すねの「足三里」、内くるぶしの上の「三陰交」、ここに鍼をして電気をかけました。うちの子はみんな、もっと小さいときから風邪を引いたり、お腹が痛かったりしたとき、鍼とかお灸とかやっていたので慣れています。息子は鍼好きで、娘はお灸好きですね。
数分、様子を見守っていたのですが、引っかかるような呼吸音が静かになり、そのまま眠ってしまいました。リビングで施術したのでその後、子供部屋に運ぶのが重くて大変でした。
余談ですがもう一つ「三」の付くツボが前腕にあります。三陽絡というツボで歯痛を収めるツボですね。あと「三間」は近くの「合谷」でもいいです。
次回は、目のかゆみ、鼻づまりの花粉の症状を鎮める~顔のツボ! よろしく~